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STATION
京都駅八条口
monologue
きよみ
阪急百貨店だった、あのデパートにて
当時、つきあっていた彼と“待ち合わせ”をして
映画を観に行ったり、喫茶店に行ったりしたのを
どうしてか、きょうは思い出すのだった
京都駅に、向かっている 妹を迎えに、クルマで
どうしてだろう
いろんなことを、思い出されるのは
やっぱり、きょうという日 だからだろうか―――――
dialogue
きよみ×ひろこ
……(――きよみが駐車しているところへ、ひろこがやってくる)
きよみ うさぎアレルギーのひとが、うさぎを飼おうなんておもう?
ひろこ だって、もう うさぎがいない生活 かんがえられないんだもん
きよみ だとしてもさあ
ひろこ まあまあ、こんど 会いにきてよ、うさぎに
きよみ ああ、でも 会いたいかも、うさぎ
ひろこ でしょう
きよみ いつぶりになるかなあ
ひろこ ん
きよみ おとうさんと、おかあさんの お墓参
……
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