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STATION

伏見区三栖向町 駐車場
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monologue
みお
夜だった
わたしは、お腹のなかにいる子と
“待ち合わせ”していたとおもう
あのころの、アパートにて
夫は、わたしのお腹に聴診器を あてた
もくもくと、耳を澄ませている とても静かな時間だった
二階の部屋の
窓より外には 駐車場が見えた―――――
dialogue
ひろみち×みお
……(――みおはあのころのアパートの部屋にいる)
みお 聞こえる?
ひろみち 聞こえる、気がする
みお なにが聞こえる?
ひろみち なにが? えっと、なんだろう
みお ああ、たしかにむつかしいよね なにが、とかは
さいきん、胃がぐるぐる するような
でも妊娠していなければ、聞こえないような
そんな音が、じぶんのなかからするんだよね
ひろみち へえ
……
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