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STATION
太閤口前 金の時計台
monologue
たけし
地元の名古屋 金の時計台で、いままで
どれだけのひとたちと“待ち合わせ”しただろう
大学時代に待ち合わせをした、ふたりは
演劇部で、いっしょだった
会うと、かならず 演劇のはなしをしていた
作品は、どうなるか どう演じるか
でも、振り返ってみると
おたがい、どんなことをかんがえていたのだろう―――――
dialogue
たけし×かく
……(――たけしは金の時計台のところにいる。そこへかくがやってくる)
たけし ひさしぶりだね
かく ひさしぶり
たけし うーん、なかなか話せてなかったからさあ
かく たしかに、そうだね
たけし まあ、いくら話していても
表面化しないことって、あるとおもうんだけど
かく なにそれ
たけし いや、べつに
かく じゃあ、行こうか 京都
……
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