春秋座のホワイエでプロジェクトの説明会が行われた。説明会と言っても、その日参加できた学生スタッフは3、4人だったので、緊張や焦りは感じなかった。
説明会では、これまでのマームとジプシーの活動、春秋座での上演歴、プロジェクト立ち上げの経緯などについて話があった。
 私は、春秋座で上演されたマームとジプシーの作品はこれまで3作ほどだと記憶していた。しかし話をきいていると、3作分の春秋座とマームとジプシー、その間の関係は自分がおもっていた何倍も厚く、太く、長かった。演劇がくりひろげられる最中には気づけなかったとしても、「演劇を劇場で上演する」という約束は、作品をつくる中でもおおきな1ピース。劇場に足を運べなかった間、こんなにも当たり前なことを忘れていたのかと、喉仏のあたりがざわざわした。長らく会えていない人の声をだんだんと拾えなくなってしまうように、劇場で出会ってきた演劇の表情も忘れていくのを、どうにか、なんとか食い止めるための大切な時間だったとおもう。(学生スタッフ 毛利)